スリランカの国果、ジャックフルーツ

スリランカの「国果」のジャックフルーツを買って食べてみました。 ジャックフルーツの果実は木の幹から生えてきます。非常に大きな果実を沢山着けるのですから当然ながら「木」自体が非常に大きく成長します。ジャックフルーツの木はコロンボ市内でも多く見ることができます。 スリランカの人達は好んでジャックフルーツの木を育てているようです。
ジャックフルーツの果実は太い幹から直接生えてきます(写真右)。非常に大きな果実です。果実が熟しているかどうかの見分け方について、スリランカの人に は色々な薀蓄であるようです。私の同僚の何人かが「表面の模様の変化」とか「果実近くの葉の色の変化」とか、食べごろのジャックフルーツの見分け方の解説をしてくれました。実のところよく分かりませんでした。


幹から直接生えてくる果実


 

今回は ジャックフルーツを買った場所は、コロンボからキャンディに通ずる「KandyRoad」の途中のパイナップル売り屋に混じっていた「ジャックフルーツ屋」で す。ジャックフルーツの選択は私のドライバー氏に任せました。
小さな果実は「Rs.50」大きな果実は「Rs100」です(写真左)。ここの店でジャックフルーツを試食させて頂きました。既に調理してるものでとても美味しかったのです。一番美味しそうなヤツは自宅で食べるようです 。

しかし一般的にはジャックフルーツをそのまま売っている光景はスリランカではそれほど見かけません。 分解したジャックフルーツを調理して売っている光景は見かけることが」あります。ジャックフルーツは買って食べるものではなく、自分の家で育ているやつを食べるのが普通 なのかもしれません。

コロンボの宿舎に帰ってカットしたのですが、非常に大きいので包丁で二つに割るのも ひと苦労でした。中は「種」とそれを包んでいる果肉がセットになってぎっしり詰まっています。ドリアンとは根本的に構造が違います。
包丁で割る時に「のり状の白い樹液」が流れ出ます。これはタチの悪いもので、包丁から剥ぎ取るのもひと苦労でしたし、素手で触ると「かぶれる」のだそうです。熟した果実はこの白い樹液が漏れ出すので運ぶときも気をつけなくてはなりません。

食べ頃(生の場合)は買ってきてから「2日〜3日」位 経った頃だそうです。しかしその前でもいろいろな食べ方があるようです。熟するまえの果肉を細かく切って、種も皮をむいて油で炒めて食べることもあります。これは食感が「芋 」みたいで、甘く変化し大変おいしいです。ただ単に炒めるのでなく、カレースパイスを混ぜて辛くする食べ方もあります。このほかに茹でて食べる方法もあります。また「種」も茹でたり、炒めたりして食べます。

普通は熟してから「生」で食べます。甘くて美味しいのですが、とてつもない分量と、食べるまでの苦労を考えると、もう一度トライしようというきにはなりません。
果物が大衆化するのは、味も大切ですが、「簡単に食べられる」という要素は結構重要だと実感しました。「バナナ」や「みかん」「りんご」は本当に食べるのが簡単です。スリランカでもジャックフルーツがもうひとつメジャーになれない理由は食べるまで に大変苦労するからだと思います。



果実を割るときに白い樹液がでて大変です。



実をバラシテ種を取り除いて茹でて食べました。
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